Christmas

相場には格言やアノマリー(根拠はないけど何かしらの傾向があること)がたくさんあります。

「12月は相場が薄く値動きが悪くなる」
というのも、よく言われるアノマリーのひとつです。

市場の主導権を握る外国人投資家の多くがクリスマス休暇に入るため、市場参加者が少なくなって取引が閑散となり、値動きも悪くなる、ということが一般的に言われています。

では、それって本当でしょうか?

そもそもクリスマス休暇とは?

キリスト教文化圏の欧米人にとっては、クリスマスは1年の中で最大イベントと言えます。
そのクリスマスに合わせて連休をとる、というのがクリスマス休暇です。

欧米と言っても、アメリカとヨーロッパでは文化も違いますが
おおむね、クリスマスを挟んだ20日~27日くらいがクリスマス休暇の中心となります。

クリスマス当日の12月25日は、市場自体も休場となります。

12月の値動きの傾向

一般的に言われるように、12月は値動きが悪くてトレードに向かないのか?
検証してみましょう。

過去10年間の月別のボラティリティ(値動きの変動幅)のデータです。

table-1 table-2

その月の高値から安値を引いた値幅を表にしたものです。
赤い部分が年間で最も値幅が大きかった月、緑の部分が年間で最も値幅の小さかった月を示しています。

ユーロドル、ドル円ともに、過去10年間で12月が最低の値幅だったことは一度だけです。
最高の値幅だったことも、ともに一度あります。

「12月は値動きが悪い」いう傾向は見られません。

相場の流動性(取引量の多さ)に関しても、12月は決して取引量が少ない訳ではありません。
取引高世界一位のGMOクリック証券の2016年の月別の取引高データです。

table-3
12月は平均的以上の取引量があります。
むしろ、8~10月のいわゆる「夏枯れ」と言われる兆候が顕著にみられます。

まとめ

12月は流動性、値動きともに1カ月を通して悪い訳ではありません。

ただし、クリスマス休暇のど真ん中となる20日~27日くらいは、市場参加者が減り市場の流動性が低下する傾向はみられます。

市場の流動性が低下すると、スプレッドが拡大したり、値動きが停滞したり、反対に急騰や急落といった乱高下となったりして相場が荒れやすくなりますので注意が必要です。

また、クリスマス休暇明けの28日以降はそのまま年末の休暇に入るトレーダーも少なくありません。

クリスマス休暇前の20日くらいまでは、休暇前の駆け込み的トレードもあって値動きは活発です。

ですので、12月は20日ころまでが勝負と考えた方が良いでしょう。

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